WEBエンジニアの将来性は高い?将来性がないって本当?磨くべきスキルは?
昨今、多くのシステムがクラウド化し、WEBサービスとなっています。
加えて、WEB開発は他の言語に比べると勉強にに必要な時間が少なかったり、普段触れるホームページなど身近な仕組みである事などから、
「未経験からWEBエンジニアを目指す」
という方が増えています。
そんな中で、WEBエンジニアに対する将来性が高いのかという不安を持つ人も多いのではないでしょうか。
今回は、WEBエンジニアに関する将来性と、将来性のあるWEBエンジニアになるための方法を解説していきたいと思います。
WEBエンジニアの将来性が高い理由
結論から言うとWEBエンジニアの将来性は高いと言えます。
ここでは、そのWEBエンジニアの将来性の高さの理由を解説します。
あらゆるシステムがクラウド化している
現在、多くのシステムがサービスとして展開されていますが、その多くがクラウドサービスとなりつつあります。
オンプレミスの業務システムが主流の時代もありましたが、現在では
・社内にサーバーなどの機器を置かなくて良い
・自由にスケーラビリティが可能
・社内外で安全に利用できる
・スマホからもアクセスできる
など、多くのメリットからクラウドサービス化しています。
そのため、世の中で利用されている言語としても、WEBシステムが作れるものが多くなっており、需要が高いと言えます。
5Gなど今後もネット環境の改善と技術革新が起こる可能性が高い
5Gをはじめとして、通信技術は年々向上しています。
ネット環境が充実すると、更に高品質のコンテンツや動画などのデータを短時間で送ることが出来るので、WEBシステムにも広がりが生まれます。
この様に、技術的な革新とともに、新しいビジネスや需要が生まれるため、WEBエンジニアの将来性は高いと言えそうです。
スマホ・PCどちらにも対応しているから
今や、誰もがスマホを持っている時代であり、業務では多くの業界でPCが利用されています。
この両方に対応できるのが、WEBサービスです。
exeファイルとしてダウンロードして利用するアプリケーションはスマホで利用できないですし、反対にスマホアプリはPCでは利用できないです。
そのため、この先PCとスマホのどちらが主流になったとしても、どちらにも対応できるWEBエンジニアは、将来性が高いと言えます。
業務システム・ユーザーコンテンツの両方に対応しているから
WEBシステムは、今やそのジャンルは様々で、業務システムとユーザーコンテンツの両方に使われます。
例えば、社内システムでは社内のWifiにつながっている端末だけがアクセスできる様なWEBシステムを作ることが出来ます。
スマホで社内のWifiに接続した状態で、専用のQRコードを読み取ることで、在庫チェックや棚卸し作業を実装することも出来ます。
ユーザーコンテンツとしても、Javascriptのライブラリが充実しており、ユーザーの動作に合わせたコンテンツの変更が可能です。
この様に、様々な仕組みがWEBシステムとして作られているからこそ、WEBエンジニアには高い将来性があるのです。
業務のアウトソーシング化が進んでいるから
現在、世の中の動きとして
「自社の社員にはコア業務に注力してもらい、それ以外の事はAIや外注で賄う」
という状況になりつつあります。
人材不足が叫ばれる日本では、自社の大切な人材に無駄な業務をさせている余裕はないのです。
この様な状況の中で、
「業務をアウトソーシングする」
際に、クラウドサービスというのは、非常に効率的に業務をこなせる方法の1つです。
例えば、経理の作業をアウトソーシングする場合、領収書などの書類を各社員がクラウド上にアップし、そのクラウドサービス上で経理作業を行う様なサービスを導入していれば、
・専用のPCの用意が必要ない
・専用のアプリケーションなどセットアップが必要ない
ため、簡単に委託することが出来ます。
また、委託される側としても、複数社の依頼を受ける上では、こういったブラウザ1つで対応できる業務の方が効率が良いです。
この様に、世の中の流れとニーズ的にも、クラウドサービスが今後主流になる可能性が高いため、WEBエンジニアの将来性も高いと判断できるのです。
WEBエンジニアの将来性がないと言われる理由
WEBエンジニアの将来性が高いと考えられる一方で、世間的に
「WEBエンジニアの将来性がない」
という意見も耳にしています。
ここでは、WEBエンジニアの将来性がないと言われている理由を解説していきます。
WEBエンジニアの人口が急増しているから
現在、「未経験からWEBエンジニアになる」というようなPRとともに、WEBスクールが乱立している状況です。
それとともに、WEBエンジニアの人口自体も急増しているのです。
フレームワークを利用したり、テンプレートを用いることで、ある程度簡単に作ることが出来る事に加えて
「サイトの作成などは初心者でも『やった感』が出る」
ということもあり、多くの人がWEBスクールに通っています。
WEBエンジニアの人口が増えるということは、それだけライバルが増えることになります。
結果として「将来性がない」と言われる様になってきたのです。
必要なスキルが多いから
WEBエンジニアと一言で言っても、様々なスキルが必要です。
htmlなどのフロントで使う言語や、PHPなどのサーバーサイド言語だけではなく
・サーバーに関する知識
・デザイン力
・画像/動画加工
など、色々な分野を勉強する必要があります。
また、一部だけでも仕事自体は出来ますが、それだと競争力がないWEBエンジニアとなってしまいます。
この勉強範囲の広さも、WEBエンジニアの将来性がないと言われる理由です。
ノーコードで綺麗なサイトが作れる
次に、ノーコードでも綺麗なサイトが作れるようになったことも、WEBエンジニアの将来性がないと言われる様になった理由です。
例えば、Wixなどの無料で簡単にサイトが作れるようなツール。
たくさんのテンプレートから自分に合ったものを選び、マウス操作で直感的にデザインを加工できる。
こういったツールがあれば、ちょっとしたサイトの開発であれば、素人でも作ることが出来ます。
一方で、WEBエンジニアにこれらの仕事を依頼した際には、数十万円程度かかるのが一般的です。
そのため、WEBエンジニアはすでに仕事が奪われつつあると感じている人が多いのです。
AIに仕事が奪われる可能性がある
仕事が奪われる可能性があるのは、ノーコードでの開発だけではありません。
昨今はAIの発達が目覚ましく、画像の生成なども簡単にAIで行えます。
そうなると、今までデザインを依頼していたものを、AIに置き換えてしまうなど、仕事が奪われる可能性があります。
これらの技術革新がWEBエンジニアの将来性がないと言われる理由です。
変化が激しい
WEBの業界は、変化が非常に激しいです。
例えば、十数年前には、スマホを使っている人はほとんどいませんでした。
それが、たった10年15年程度で、ほぼ全員がスマホを持っている様な状況になりました。
それに伴って、PCサイトよりもスマホサイトが重視されるようになり、レスポンシブデザインが当たり前になりました。
Youtubeなどの動画配信サービスやNetflixなどのオンデマンドサービスも主流となり、テレビは衰退して、全てをスマホで完結させるのが当たり前の時代になりました。
この様に、時代の変化が早く、それに伴ってWEBエンジニアも
・仕様変更
・新しい言語の習得
が必要になってきました。
これらの時代の変化が早い業界だからこそ、WEBエンジニアには将来性がないと感じている人もいるようです。
将来性のあるWEBエンジニアになる方法
さて、ここからは「将来性のあるWEBエンジニアになる方法」について解説していきます。
業界としての将来性は、人によって意見も異なるところですが、少なくとも直近の10年程は、特定の能力やスキルを身につける事で、需要のあるWEBエンジニアになることは可能です。
コミュニケーション能力をつける
1つ目は、コミュニケーション能力です。
どんな仕事でもそうですが、コミュニケーションを取る必要性があります。
WEBエンジニアで言うと、社内のチームメンバーやクライアントとのコミュニケーションが重要になります。
コミュニケーション能力が低いと、しっかりとしたヒアリングが行えず、後から仕様変更が多数出てくるため、業務効率が非常に悪くなってしまいます。
いわゆる「顧客折衝」の経験を高く買う企業も多く、こういったスキルを身に着けておくことで、将来性のあるWEBエンジニアになることが出来ます。
セキュリティの知識をつける
単にWEBシステムを作れるだけのエンジニアは多数いますが、そこにセキュリティに関する知識を付けていくことも重要です。
WEBシステムは、社内外どこからでもアクセスすることが可能な便利さの一方で
「いつでも攻撃対象になりうる」
というリスクもあります。
そのため、セキュリティに関しての知識や実装経験があるWEBエンジニアには、高い需要があります。
例えば、クロスサイト・スクリプティングなどの攻撃手法を知っているか否かで、サイトの作り方が変わります。
特に昨今のWEBシステムでは、顧客情報など様々な個人情報を扱うことが多く、セキュリティに関する知識を持っておくことで、将来性のあるWEBエンジニアになることが出来ます。
マーケティングの知識をつける
次に、マーケティングに関する知識です。
WEBサイトは、作って終わりではありません。
通常、WEBサイトを作るのは、集客が目的です。
しかし、前述したWixなどで無料でWEBサイトは作るものの、実際にそのWEBサイトにアクセスが集まらないという話は多いです。
SEOの知識もなく、SNSの運用も上手くない場合、WEBサイトに人が集まることは難しいのです。
WEBエンジニアは、こういったマーケティングの知識や経験があれば、
「ノーコードツールやAIではなく、WEBエンジニアに頼む意味」
が出てきます。
そのため、マーケティングの知識をつけることは、将来性のあるWEBエンジニアになる上で重要なのです。
広い業界の業務知識をつける
WEBエンジニアの中には、
「単にシステムが作れるエンジニア」
も存在します。
そういったエンジニアの中には、クライアントの業務に関する業務知識がないために、的はずれなシステムを作ることがあります。
業界によって、「当たり前」の感覚は違っており、それらの知識を付けておくことが、WEBエンジニアには求められます。
例えば、ネットで商品を販売する際には「特定商取引法」が適用されます。
しかし、ネットで商品を販売したことがないWEBエンジニアは、この法律の内容を全く知らない可能性があります。
そのため、法律と矛盾するような仕組みを作ってしまう可能性もあります。
また、大きい会社からの依頼であれば、
「他の部署の業務を理解していれば、聞かなくてもわかること」
が多々あり、業務知識をつけることで、開発効率も高くなりますし、ヒアリングの精度も上がります。
場合によっては、
「この業界では、商品の棚卸しの際に〇〇をするのが一般的ですが、御社でもやりませんか」
というように、提案することも可能になるでしょう。
そのため、様々な業界の業務知識を付けていくことが、将来性のあるWEBエンジニアになるための方法の1つなのです。
ユーザビリティを考慮する
次に、ユーザビリティを意識した開発をすることが重要です。
例えばアイコンは、誰もがそのマークを見て「何をするためのものか」を理解出来るようなものである必要があります。
ユーザーが使いやすいと思ってもらえないサービスは、いずれ衰退します。
そのため、常にユーザビリティを意識した開発をすることが重要です。
高いスキルを有するWEBエンジニアはAMELAに
今回は、WEBエンジニアの将来性に関して解説してきました。
どのような仕事もそうですが、
「誰にでもできる仕事しかできない人材」
には、高い市場価値がつくことはありません。
そのため、技術以外のスキルも磨いていくことが重要です。
AMELAでは、高いスキルを持ったWEBエンジニアが多数在籍しています。
「こういう能力を持った人をプロジェクトに参画させたい」
「この業界のシステム開発経験がある人員が欲しい」
こういったご要望をいただければ、最適な人材をご提案いたしますので、是非一度ご相談ください。