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ライブ配信プラットフォームの市場データから探るライブ配信の将来性

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パッケージ型の映像コンテンツ(DVD、ブルーレイなど)の販売市場が縮小傾向にある背景には、インターネット上での動画コンテンツの台頭があります。そして近年、新たなビジネスツールとして注目されているのが「ライブ配信」です。映像をリアルタイムに配信し、臨場感のあるコミュニケーションをユーザーと交わしながら、様々なビジネスへ組み込める可能性を持っています。本記事では、そんな動画配信プラットフォームの動向を各市場レポートから探っていきます。

ライブ配信プラットフォームの市場規模

まずはサイバーエージェント、CyberZ、そしてOENが共同実施した『国内デジタルライブエンターテイメント市場調査』のデータを引用します。2020年時点での市場規模予測は140億円であり、その4年後には984億円と約6,8倍に成長すると予測しています。

調査結果ページより引用 同調査はデジタルライブエンターテイメント市場をピックアップしたレポートですが、現代社会において如何にライブ配信の重要性が増しているかを表しています。2020年には韓国初の7人組男性グループのBTSがオンラインコンサートにて、最高同時接続75万人を突破し、ギネス記録に認定されたことも話題になりました。 YouTube等の動画プラットフォームを日頃から利用しているユーザーなら実感していることでしょうが、2・3年前と比較してライブ配信映像は格段に増えています。というのもやはり、コロナ禍による自粛生活が続いたことでユーザーのコンテンツ消費行動がネットに集中し、その中でライブ配信に対する需要が劇的に増加したのではないかと考えられます。

多くのユーザーがライブ配信を求めている理由は何か?

少し古いデータになりますが、ライムライト・ネットワークス・ジャパンが実施した『コンテンツの視聴動向に関する市場調査』によると、2019年10月時点の過去1年間でインターネットで観たことがあるものについて尋ねたところ、次のような調査結果が返ってきました。

調査結果ページより引用 YouTubeなどの動画共有サービスは全世代において87.5%をマークしており、動画コンテンツの広がりを示しています。一方、ライブ配信サービスは23.2%となり、約4人に1人が視聴している計算です。特に10代での視聴率が多く、今後幅広い年代でライブ配信需要が広がっていくことを予見しています。 では、なぜライブ配信がここまで注目されるようになったのか?その理由をご紹介します。

理由①リアルタイムな双方向コミュニケーションが取れる

ライブ配信は映像をリアルタイムに配信するので、当然ながら配信者と視聴者がリアルタイムにコミュニケーションが取れます。人との接触機会が極端に少なくなった現代社会においてコミュニケーションに飢えている人は多く、そうした需要からライブ配信の人気が高まっているものと考えられます。自身がファンである著名人と気軽にコミュニケーションが取れるのもライブ配信ならではの魅力なので、視聴者側にとっても今後はライブ配信が重要度の高いコンテンツになっていくものと考えられます。

理由②ビジネス活用での事例が増えている

明確な数値として表れている市場レポートは存在しませんが、体感的にここ1年ほどでライブ配信をビジネス活用する事例が格段に増えています。2020年1月あたりから徐々に世界中に拡大した新型コロナウイルスの影響により、非接触ビジネスが推奨されている現代だからこそ、多くの企業が顧客とのコミュニケーションツールを幅広く検討し、リード獲得やマーケティングにライブ配信を活かそうと考えているからでしょう。 実際にAMELAジャパンの受託開発案件の中にも、ライブ配信プラットフォーム開発が増えてきています。既存サービスは多数提供されているものの、やはり自社ビジネスの特色にマッチしたプラットフォーム開発が人気です。

理由③ライブコマースなど新しいビジネスツールとして注目されている

ライブ配信の活用方法として最も多いのは、おそらくライブコマースでしょう。これはECサイトとライブ配信を組み合わせたようなサービスで、ライブ配信で製品デモを行いながら視聴者にはショッピングを楽しんでもらう新しい形のECです。最近ではSHOPROOMなどライブコマースに特化したサービスが登場し、FacebookライブなどSNS系のライブ配信機能でもライブコマースに対応しているものがあります。 EC側としては不特定多数の視聴者に実演販売ができ、視聴者としては実際の使用感などを映像越しで確かめながらショッピングが楽しめるので、サービス側と視聴者の利害が見事にマッチしたのがライブコマースです。ライブ配信のビジネス活用の中でも、今後更なる成長性が見込める分野でしょう。

ライブ配信プラットフォームはこれからどうなる?

ライブ配信プラットフォームという製品分野に着目すると、「ライブ配信だけに特化したサービス」というのは極端に少ないのが現状です。多くのサービスでは動画コンテンツの管理及び配信などの機能を中心に、オプション機能としてライブ配信を提供しているのが一般的です。むしろライブ配信だけを行い動画コンテンツは管理しないというケースは稀なので、今後も動画コンテンツの管理等を主体としたプラットフォームにライブ配信機能が組み込まれているという形は、変わらないものと考えられます。 注目したいのは、各種SNSに組み込まれたライブ配信機能が年々強化されていることです。Instagramライブではアメリカでライブコマース機能がスタートし、今後は日本上陸が期待されています。YouTubeでもライブ機能が強化され、今日では多くの企業がビジネス活用目的で同プラットフォームを利用しています。 ライブ配信プラットフォームの今後としては、各サービス事業者においてライブ配信機能が強化されていき、ライブコマースの機能も当たり前に付帯するものになっていくのではないでしょうか。また、企業はライブコマースを通じて視聴者からのフィードバックを得ることで、それを新たに商品開発等に役立てるサイクルも生まれそうです。ライブ配信を使った大規模アンケート調査により、視聴者のリアルな声をもらうなんて活用方法も登場しそうです。

ライブ配信プラットフォームをビジネスに組み込もう

「動画コンテンツの活用もまだなのに、ライブ配信なんてハードル高過ぎ…」と考えている方も多いかもしれませんね。実際のところ、ライブ配信は動画コンテンツ配信よりも必要な準備が少ないので、実は誰でも簡単にスタートできるのが魅力です。まずはYouTube等のSNSからスタートするのも良いですし、明確なビジネス目的が定まっているのなら既存サービスを利用したり、受託開発にて独自システムを構築するのも良いでしょう。 ライブ配信プラットフォームの市場はまだまだ発展途上ですが、それはつまり現状がライブ配信ビジネスへの参入チャンスであることを示しています。早期段階でライブ配信を活用したビジネスを展開すれば、経験とノウハウを積み上げてそれを軸に新しいビジネスサービスを提供することも可能です。やってみて初めて気づくこともあるので、この機会にぜひライブ配信プラットフォームの活用を検討してみてください。

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takada

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