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これからは「個」の時代?タレントマネジメントシステムは本当に有効なのか?

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これからは企業ではなく「個」の時代だ! という話は多くの起業家や著名人が発言しています。 もちろん、企業の力はこれからも非常に重要にはなりますが、終身雇用制度の廃止により、年功序列の企業も少なくなってくる中 「いかに個人の能力を伸ばしていくのか」 が重要になってきたのは間違いないでしょう。 仕事をするうえで、多くの人が 「この人、他の部署なら力を発揮できるだろうけど、うちの部署では伸びないだろうな」 という状況を見たことがあるのではないでしょうか。 能力が低いわけではないけど、業務内容が合わないとなれば、企業としては大きな損失になります。 だからこそ、個人個人に適した教育や配置をする事が重要です。 今回はそんな個人を育てるための 「タレントマネジメントシステム」 について見ていきましょう。

タレントマネジメントシステムとは

タレントマネジメントシステムとは

タレントマネジメントシステムとは タレントマネジメントシステムとは、個人情報やスキル・経験などを一元管理し、その情報を元に適切な人材配置などを決める様なシステムになります。 昔から「個人情報」は人事部が管理している企業が多いと思います。 しかし、従来の人事情報では住所や氏名・役職などを管理することが出来たとしても 「個人の資質」 「個人の才能」 を見ることはありませんでした。 冒頭でお話した様に、年功序列制度の廃止に加え、不景気や労働人口の減少により、 「同じ社員数でより大きな成果を上げる」 という必要性が出てきたこともあり、徐々に人事システムでも、個人のスキルや資質・才能を管理しようという流れになってきているのです。 これがタレントマネジメントシステムになります。

タレントマネジメントシステムにはどのような機能があるのか

タレントマネジメントシステムにはどのような機能があるのか

タレントマネジメントシステムにはどのような機能があるのか では、タレントマネジメントシステムには、一般的にどの様な機能があるのでしょうか。

資格・スキルなどの基本情報の管理

前項でもお話したように、これまで従業員の情報としては ・氏名 ・住所 ・電話番号 ・家族構成 などの基本情報だけが入力されていました。 それに加えて、タレントマネジメントシステムで資格やスキルといった項目を管理します。 正確なスキル把握をするために、社外の資格だけではなく、社内で資格を作っている所もあり、社内資格であれば 「自社での市場価値がわかりやすい」 という利点があります。

人事評価・各種集計・分析機能

タレントマネジメントシステムでは、集計や分析業務を行いやすい様な仕組みが作られています。 特に人事評価では、複数の人間が1人の従業員を評価することも多いです。 これまでエクセルなどで評価シートを作っている場合は、人事部で取りまとめて集計・・・という様な手順の後、昇進・降格の手続きを行っていたかと思います。 しかし、タレントマネジメントシステムを導入することでそういった煩わしい集計の必要がなくなります。 また、その結果360度評価などの集計に時間のかかる評価制度を用いるハードルも低くなるでしょう。

組織管理

これまでの人事システムでも、組織管理自体は行っていたかと思います。 しかし、タレントマネジメントシステムになると、 「人材の組織割当」 の重要度が上がります。 そのため、これまで以上にしっかりと組織管理が必要になるのです。 また、それに合わせて ・組織異動の操作性が簡単になっている ・ビジュアル的に組織図を俯瞰できる など、利便性が考慮されているシステムが多いです。

育成計画・目標・実績管理

日本の企業では、海外の企業に比べると「即戦力」の基準が低いとも言われています。 大きな企業や古い企業になればなるほど、 「その企業独自のやり方」 が定着化している事や、変化を恐れる人材が多いことがその原因とも言われていますが、即戦力として中途採用をしたとしても、その企業独自のやり方を覚えるのが大変という企業も多いです。 また、仕事が出来なかったからといって簡単に解雇にすることが出来ないなど、労働者の立場がある程度守られているからこそ 「会社に入ってから育てる」 事が重視されます。 そのため、育成計画や目標・実績の管理をタレントマネジメントシステムで重視する会社も非常に多いです。

アンケート

タレントマネジメントシステムの中には 「社員のリアルな現状」 を知るために簡単なアンケート機能を付けている事も多いです。 例えば、 「今の仕事にやりがいを感じる」 という質問に対して5段階で評価を行う。 この様な簡単なアンケートを定期的に行い、集計することで 「最近仕事に対するモチベーションが下がっているのではないか」 などの予測に利用します。 誰しも仕事やプライベートにおいて、浮き沈みは存在します。 沈んでいる時には、誰かのフォローやちょっとしたコミュニケーション、産業医の面談などがあるだけでも退職率を下げる可能性があるため、これらの機能が重要になってきます。

適性診断

資格などのスキルは、ある程度その基準が標準化されているため、能力を測りやすいです。 しかし、その一方で 「器用さ」 「単純作業が得意か」 「集中力」 などの様な仕事において重要な資質を、標準化するのは非常に難しいです。 ですが、これらの要素によって向いてる仕事・向いていない仕事が分かれてくるのも事実でしょう。 だからこそ、タレントマネジメントシステムの中には、適性診断を用意し、その結果も考慮した人材配置を行うことが出来るものがあります。

タレントマネジメントシステム導入のメリット

タレントマネジメントシステム導入のメリット

タレントマネジメントシステム導入のメリット では、タレントマネジメントシステムを導入することにはどの様なメリットが有るのでしょうか。

人材の適切配置

適切な人材配置は、タレントマネジメントシステムで最も大きなメリットと言えるでしょう。 例えば、新しいプロジェクトにおいて ・必要な工数 ・必要な人数 ・必要なスキル、能力 ・必要な資格 ・予算 があるかと思います。 これらを考慮して人材を配置しなければ、達成するべき目標を達成出来ないだけではなく、 ・人員が多いことによる利益率の低下 ・他のプロジェクトが人数不足になる ・社員が成長できる場を作れない などの様々なリスクがあります。 だからこそ、適切な人員配置が必要であり、それをサポートしてくれるのがタレントマネジメントシステムの大きなメリットなのです。

本人とのキャリアプランの相談・育成

人材の長所や短所をしっかりと把握することで、従業員のキャリアプランに合わせた教育が可能になります。 例えば、多くの仕事では 「現場で専門職としての力をつけたい人」 と 「管理職としてマネジメントの力をつけたい人」 がいます。 また、同じ職種内でも個人的に学びたいスキルが違うケースもあります。 同じプログラマーという仕事でも、AIを作りたいと思う人もいれば、WEBサイトを作りたい人もいますし、ドローンなどの技術を学びたい人もいます。 この様に、人によって目指したいと考えるキャリアプランというのは大きく変わってきます。 一方で、本人の希望とは別に、 「会社が目指してほしい人材」 と 「本人の適性」 があります。 本人は技術者として能力を付けたいと思う反面、能力的な適性がない場合や、 「技術者が会社に多く、能力的にもその人には管理職になってほしい」 という場合。 本人の希望が通らないというケースは誰しも経験があるのではないでしょうか。 これを、客観的なデータと現状から本人とキャリアプランの相談が出来るのも、タレントマネジメントシステムの大きなメリットではないでしょうか。 納得のいかない人事配置で、本人のモチベーションを下げてしまったり、退職の原因となる配置をする企業も多いですが、 「本人が納得出来るだけの材料」 があれば、会社の望む人員配置でも、本人のモチベーションは下がりません。 これも、客観的なデータとして提示することが出来るタレントマネジメントシステムのメリットでしょう。

最適なチームプランニング

人間は誰しも 「相性が合う・合わない」 というものがあります。 相性が良い人同士で仕事を行えば、それだけで業務効率が上がる事もあります。 企業としては、同じだけの人数を雇うのであれば、高い成果を出してくれる方が嬉しいですよね。 そのため、タレントマネジメントシステムによって、最適なチーム作りが出来れば、それだけで成果が上がる可能性があるのです。 例えば、 「仕事が早くアイデアも多彩だが、細かいミスが多い人」 と 「仕事は早くないが、ミスが無く、色々な事に気が付く人」 を同じチームにすれば、チームでミスをカバーしつつ、面白いアイデアをリスク管理しながら進める事が可能になるかもしれません。 一方で、 「仕事が早くアイデアも多彩だが、細かいミスが多い人」 が2人でチームを組んでしまえば、後々大きなトラブルになる可能性もあるでしょう。 この様に、適切なチームビルディングを行うことで、仕事の質は高くなり、プロジェクトの成功率も高くなる可能性があります。

採用活動の目的が明確になる

採用活動において 「どのような人材を採用するのかを明確にする」 というのは非常に重要です。 前述のように、人材の適切な配置が少しずつ整ってくれば 「今は会社にとって〇〇という人材が欲しいから採用活動をしよう」 「組織全体を見た時に〇〇という人材が不足気味だ」 というように、単に人数ではなく、質の高い採用活動を行うことが出来ます。 また、事前に求める人材として求人サイトにそれらの情報を載せる事で、きちんとそれを理解した人からの応募がくるため、採用活動自体の効率化にも繋がります。

人事評価の効率化

人事評価をする際に、タレントマネジメントシステムを活用することで、 「〇〇が出来ているからA判定」 などのように、客観的な評価を行うことが可能になります。 これは、従業員側としても納得できる人事評価に繋がりますし、きちんとした評価基準を持って人事評価を行うことは、業務そのものの効率化にも繋がります。

タレントマネジメントシステム導入のデメリット

タレントマネジメントシステム導入のデメリット   反対にタレントマネジメントシステム導入のデメリットも有るのでしょうか。

情報が集まらない可能性がある

タレントマネジメントシステムは、あくまでも 「きちんと情報が集まっていれば活用できる」 仕組みになります。 そのため、例えば工場などのデスクワーク以外の仕事の人が、わざわざ共有のパソコンを使って情報を入力してくれるのか・・・といった問題が出てきます。 情報がきちんと集まらなければ、分析も出来ませんし、人員配置も管理できません。 特に職人さんが多い様な職場であれば 「そんな事をしなくても現場は把握している」 といって協力してくれないこともあるでしょう。 しかし、例え現場の人間同士が把握し合っていても、全社的に把握/管理が出来なければ意味がありません。

システム導入に費用がかかる

システムの導入に費用がかかるのもデメリットでしょう。 どの程度の範囲をどのくらいの規模でシステム導入するのかによっても、費用は大きく変わりますが、現状の人事システムを乗せ換えるのであれば、かなりの費用が必要になります。

情報入力などの手間

費用と同様に、時間や労力がかかるのもデメリットでしょう。 システムを乗せ換えるにあたって、データベースの構造が違っている場合などには、最悪の場合入力のし直しが必要になります。 ただし労力に関しては 「今使用しているシステムにCSV出力機能がついている」 「新しく使用するシステムにCSV取り込み機能がついている」 「データ構造が近いかマクロなどで簡単に作り変えられる」 という条件が整えば、非常に簡単に移行作業が可能です。 場合によっては、それらの移行作業を請け負ってくれる会社もあるかもしれませんので、1つの参考にするのも良いでしょう。

分析の手間

データは集計するだけではなく、分析をしてこそ意味が出てきます。 確かにタレントマネジメントシステムによって様々な業務が効率化する可能性がありますが、反対に今までになかった 「分析と今後の方針の思案」 という仕事が増えます。 会社を将来的に良くするのであれば必須になりますので、日常業務も大切ですが、分析作業に時間が取れるようなスケジューリングをすることが重要でしょう。

個を育てるならタレントマネジメントシステムの導入を検討!AMELAに相談を!

個を育てるならタレントマネジメントシステムの導入を検討!AMELAに相談を!

個を育てるならタレントマネジメントシステムの導入を検討!AMELAに相談を! 個人個人のスキルや能力によって、今後のビジネスは大きく変わってきます。 私自身も、様々な会社を見てきましたが、 「コミュニケーション力が高いのに、それを活かした仕事が出来ない環境」 「チームビルディングが良くないために、実力を発揮できていない社員」 などを目の当たりにしてきました。 また、本人の考えるキャリアプランと、会社が考えるその人のキャリアプランの差異によって離職率が高くなっている職場も多く、まだまだ日本の会社の多くは「個」を見る能力が低いと感じています。 だからこそ、日本の労働生産性は先進国の中でも低いのかもしれませんね。 反対に言えば、個人個人の成長を会社がしっかりとサポートすることさえ出来れば、生産性の向上が見込めるのです。 加えて今後の日本では、「人手不足」が深刻な問題化すると考えられており、特にAIやロボットがしっかりと会社に導入されるまでの間に、人手不足が原因で潰れる会社も多数出てくるでしょう。 そんな社会でも、「個人がしっかりとスキルを高めて、しっかりと評価される会社」があれば、それだけでも大きな差別化に繋がり、結果として優秀な人材や意欲の高い人材を集められるようにもなるでしょう。 そのためにも、タレントマネジメントシステムの導入は、かなり有意義な先行投資なのではないでしょうか。 是非、導入検討も含めて 「ウチのこの状況でも導入するメリットは有るのだろうか」 というようなちょっとした疑問も、AMELAにご相談頂ければと思います。

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WRITTEN BY

otani

イメージはマスコミの情報に形成される。 そこで私たちを待っている幸福が、私たちが望むような幸福ではないかもしれない。

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