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スクラム開発はどんな手法?「つらい」と言われる理由や成功のポイントを解説

アジャイル開発の一手法として、開発に採用される機会が増えた「スクラム開発」。

スプリントと呼ばれる短いサイクルで開発を進めていくため、短期間で目に見える成果を得られる手法として知られています。

しかし一方で、チームメンバーそれぞれのスキルが異なったり、十分なコミュニケーションが取れなかったりといった要因で失敗してしまうことも珍しくありません。

メンバーとのやり取りの多さやタスクの重さ、チームとの相性から「つらい」と言われることの多いスクラム開発。

この記事では、スクラム開発がどのような手法なのかを確認したうえで、メリット・デメリット、「つらい」と言われる理由について解説します。

合わせて、スクラム開発を成功させるために抑えておきたい「開発人員以外も手法を理解する」「同じゴールを共有する」というポイントについても見ていきましょう。

スクラム開発とは

まずは、スクラム開発という手法について、他の手法との違いと合わせて見ていきましょう。

スクラム開発はアジャイル開発の一手法

スクラム開発はアジャイル開発の一手法で、スピーディーな開発を実現するために採用されます。

この手法では、5~10人程度の少人数グループを編成して、「スプリント」と呼ばれる単位で開発を進めます。

スプリントは、開発における「計画・設計・実装・テスト」を短いスパンに区切ったもので、通常1~4週間ほどの期間で達成されるようスケジュールされます。

少人数であるためコミュニケーションをとりやすく、短いスパンで実装することでユーザーニーズを取り入れやすいなどのメリットがあります。

「スクラム」はラグビーのプレーからとられた用語で、チームメンバーがコミュニケーションをとりつつ、細かくタスクを分配していくのが、この手法の特徴です。

アジャイル開発とスクラム開発の関係

スクラム開発は、アジャイル開発に「少人数チーム」と「スプリント」を加え、改良した方法といえます。

ではスクラム開発には、どのような改良がなされているのでしょうか。

まずアジャイル開発では、開発の各工程に担当人員が配置されるため、開発チームであっても他の工程の実態を把握していないことがあります。

スクラム開発では、チームメンバー全員がすべてのプロセスに関わるため、工程ごとの連携がしやすいのが特徴です。

また、開発サイクルを早く回すのはアジャイル開発でも同じですが、スクラム開発のスプリントは、さらに短いサイクルとして設定されます。

これによって、アジャイル開発に付き物だった、仕様変更への対応が続き、いつまでも製品をリリースできないという事態を避けることが可能です。

このように、スクラム開発はアジャイル開発の欠点を補った手法でもあります。

スクラム開発における役割と流れ

スクラム開発は、サイクル以外にも、開発メンバーそれぞれが担う役割、開発プロセスに特徴があります。

メンバーの役割と開発の流れについて、簡単に解説します。

開発メンバーの役割

スクラム開発の少人数チームでは、メンバーはさまざまな役割を担います。

この手法におけるチーム編成として、次の4つの役割が設置されるのが一般的です。

まず、開発にまつわる決定権を持つ「プロダクトオーナー(PO)」、チームの全体的なサポートを担当する「スクラムマスター(SM)」が置かれます。

スクラム開発はチーム内のコミュニケーションが重要な手法なため、プロジェクトの調整や交渉、メンバーのサポートをおこなうスクラムマスターは重要な役割です。

そして実際に開発をおこなう「エンジニア」、スポンサーとして開発への発言権を持つ「ステークホルダー」があります。

一般的なプロジェクトにおける「プロジェクトマネージャー(PM)」はスクラム開発に設定されず、プロジェクトの進捗管理などはチームメンバー全員が担当することになります。

スクラム開発の流れ

スクラム開発は基本的に次の流れで実施されます。

まず、ユーザーニーズや製品への要望と優先順位をまとめたバックログが作成され、それをもとにスプリントを設定します。

設定されたスプリントに沿って開発を進めつつ、デイリースクラムと呼ばれる定期ミーティングでプロジェクトの現状を確認。

各スプリントの最後にはテスト工程が設定されており、テスト結果をレビューすることで、次のスプリントへ繋げます。

スクラム開発では、このようなプロセスを重ねることで、スピーディーに製品を開発していきます。

スクラム開発のメリット・デメリット

スクラム開発は、素早く開発を進められる一方で、いくつかのデメリットも存在します。

この手法が持つメリット・デメリットを見ていきましょう。

スクラム開発のメリット

スクラム開発には、開発効率の向上、仕様変更の柔軟性、課題の早期発見などのメリットがあります。

メンバーそれぞれの役割が明確で、メンバーが協力してプロジェクトを進めるため、効率的に業務をこなせます。

プロジェクトをスプリントに分割することで、仕様変更が発生しても柔軟な対応が可能です。

またデイリースクラムやスプリント毎のテストによって、開発の問題を早期に発見できます。

このようにスクラム開発は、迅速な開発を可能にするだけでなく、さまざまな点から生産効率を向上させる手法です。

スクラム開発のデメリット

スクラム開発は有用な開発手法ですが、いくつかのデメリットも存在します。

まず、チーム全体の足並みが揃わないことが多いというものです。メンバーごとにスキルが異なるのは当然ですが、あまりに差があると開発サイクルが乱れてしまいます。

サイクルが早い手法であるため、新たに加入したメンバーへ十分な教育をすることが難しく、最後まで足並みの揃わないままプロジェクトが完了することも珍しくありません。

特に、複数の機能が連携する様なシステムでは、1つのシステムが完成していないと、他のシステムを動かせない様な事があります。

こういった場合、スクラム開発でない場合には、ある程度まとまった範囲を開発・単体テストをした上で結合テストやレビューを行うことが出来ますが、スクラム開発のような短納期の開発方法の場合、遅いチームを待つ必要性が出てきます。

また、スクラム開発はチーム内のコミュニケーションを重視する手法のため、コミュニケーションがうまくいかないと、プロジェクト全体に悪影響を与えてしまいます。

高いスキルを持ち、かつコミュニケーション能力を備えた人員だけでチームを編成しなければならないのが、この手法の難点です。

スクラム開発が「つらい」と言われる理由

短期間で成果を上げやすい一方で「スクラム開発はつらい」と言われることがあります。

そうした意見の根拠について、いくつか見ていきましょう。

自主性が求められる

少人数で編成されたチームとしてプロジェクトを進めるため、メンバーそれぞれが各プロセスにおいて大きな役割を担います。

少人数でプロセスを実行するためには、メンバーひとりひとりが自主性を持って行動しなければなりません。

そこでは各人がプロジェクトに対して発言権を持ち、自分で方針を決定し、自己管理しながら作業を進めることになります。

大きなチームでの業務よりも自主性が求められるため、この手法はつらいと言われます。

こうした開発に慣れていない人や、自己決定を続けることが苦手な人には、スクラム開発は向いていません。

コミュニケーションの重要度が高い

スクラム開発はチーム内のコミュニケーションが非常に重要な手法です。

定期ミーティングやレビューなどの場面で各々が積極的に発言していくことで、円滑にサイクルを回していきます。

メンバーやチーム外の人員と話し合う機会が多いため、コミュニケーションが苦手な人にとっては、つらいと感じられるのです。

特にシステムエンジニアの中には
「顧客折衝は苦手だから、開発に専念したい」
という人も多く、管理職を嫌がる人は多いです。

そういった人にとっても、このスクラム開発はつらさを感じるのでしょう。

メンバーごとに能力が異なる

同じチームでも、メンバーごとに開発スキルが異なる場合があります。

自分よりも高いスキルを持つ人と日々接することになり、それを負い目に感じてしまう人も少なくありません。

常に速いスピードで動く現場であるため、十分な教育を受けられずに、最後まで役割をまっとうできないこともあるでしょう。

また、チーム内でとくに高いスキルを持つ人にタスクが積み重なることも珍しくなく、ひとりだけ負担が大きくなることもあります。

これが、スクラム開発がつらいと言われるポイントの1つです。

スクラム開発を成功させるためのポイント

最後に、スクラム開発を成功させるために抑えておきたいポイントを解説します。

チームだけでなく管理者・経営層もスクラム開発を理解する

速いサイクルでプロジェクトを進行するためには、開発内容やタスク、役割を詳細に決定し、入念な計画を立案しなければなりません。

そのためには、実際に開発に携わる人員だけでなく、スクラムマスターのような管理者から、ステークホルダーなどの関係者も、スクラム開発について十分に理解する必要があります。

短い期間で成果を得られる手法だからといって、スクラムについてしっかりと把握しないままプロジェクトを始めてしまうと、開発自体が破綻しかねません。

顧客のニーズを十分に取り入れるためにも、開発全体が理解を深めることが重要です。

特に、「仕様が固まっていない」部分が多いと、スピーディーに開発を進めても、後々大きな問題が出てしまいます。

仕様変更に対応しやすいようにスクラム開発を選んでいたとしても、「一旦の仕様の確定」は重要です。

管理者や経営層は、それを理解した上で仕様の確定は早急に行うことがおすすめです。

プロジェクトの目標を共有する

プロジェクトを進めていくためには、いま抱えているタスクを「なぜ・何を目的に実行するのか」、そして「どこに向かって開発を進めているのか」を明確にすることが重要です。

スクラム開発は仕様変更に対応しやすく、短期間で次のサイクルへ移行するため、プロジェクトの目標を忘れがちです。

また、小さいタスクを積み重ねていく仕様上、プロジェクトそのものの目標がぶれてしまうことも珍しくありません。

この手法は、チーム全体がひとつの目標を共有し、それに向かって進んでいくことで大きな成果を発揮します。

メンバーそれぞれが役割をはっきりと認識し、プロジェクトのゴールを共有することが大切です。

安全なシステム開発はAMELAに

今回は、スクラム開発がつらいと言われる理由について見てきました。

システム開発のスピードが重要視される現代において、
「スピーディ且つ柔軟な開発手法」
は、プロジェクトの成否に大きく影響します。

そのため、必要に応じてスクラム開発を活用するのが良いでしょう。

一方で、難易度が高いのも事実です。

ですので、開発スキルが高く、主体性のあるエンジニアを採用することが重要です。

AMELAでは、ベトナムの優秀なエンジニアを多数参画させることが出来るオフショア開発をメインに開発を行っています。

国内エンジニアよりも優秀なエンジニアを安価に参画させることが可能で、IT人材不足と言われる日本よりも特定の技術を持ったエンジニアが見つかりやすいのも特徴です。

これからシステム開発を検討される企業様には、是非ご相談いただければと思います。