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客先常駐SEとは?やばい働き方?メリットやSES・派遣との違いまとめ

昨今、様々な仕事がありますが、IT業界への転職を希望する人も多くなってきました。

コロナの影響もあり、「在宅」での仕事に興味を持った人も多いのではないでしょうか。

そんなIT業界での働き方として
「客先常駐SE」
というものがあります。

今回は、この客先常駐SEというのが、どういう働き方で、混合されがちなSESなどとどのような違いがあるのかについて触れていきます。

また、世間では
「客先常駐SEはやばい」
などと言われる事があるため、そのあたりも含めて解説していきます。

客先常駐SEとは

客先常駐SEとは、システムエンジニアとしてお客さんの会社に常駐する形で働く事を言います。

通常、仕事をする上では、
「雇われた企業」
に出社するのが一般的です。

しかし、客先常駐SEは自分の会社ではなく、お客さん先に出社することになります。

「雇われている企業と、就業する企業が違う」

というのが、客先常駐SEの特徴となります。

この「お客さん先」は、詳細に言うとプロジェクトによって異なります。

例えば、
「システム開発を依頼したA社」→「SIerであるB社」→「本人が所属するC社」
という流れで依頼が行われた際に、C社に所属する人がB社に出社する場合も、A社に出社する場合もあります。

また、最近はテレワークが導入されている企業も多く、客先常駐SEもテレワークが導入されている事もありますので、最近は客先に「出社」ではなく「勤務」という方が正確な表現になりつつあります。

客先常駐SEと派遣の違い

客先常駐SEと混同されやすい雇用形態として「派遣」が挙げられます。

派遣も、客先常駐SEと同様に雇われている会社と働いている先が違う働き方です。

これらの違いとして最も大きいのは
「命令指揮権が誰にあるのか」
です。

派遣社員の場合、労働力の提供が前提となっており、派遣先の社員に命令指揮権があります。

一方で、客先常駐SEは労務管理や作業指示といった指揮命令は基本的には出来ません。
(とはいえ、実際に現場ではその限りではありませんが)

また、派遣の場合には3年以上同じ会社の同じ部署に在籍することは出来ませんが、客先常駐SEの場合には、そういった縛りはありません。

客先常駐SEとSESの違い

客先常駐SEと混同されやすい働き方として、もう一つ「SES」が挙げられます。

SESは、「システムエンジニアリング・サービス」の略で、システムエンジニアをチームに参画させるようなサービスになります。

SESは、システムエンジニアとしての労働力を提供するサービスで、その中に客先常駐や業務の委託など様々な契約があります。

そのため、SESの中に客先常駐SEがあるイメージです。

客先常駐SEに求められるスキル・能力

続いて、客先常駐SEに求められるスキルや能力について見ていきましょう。

高いコミュニケーション能力

最も重要視されるのは、コミュニケーション能力です。

客先常駐SEは、規模にもよりますが、場合によっては客先に1人で入る必要があります。

仮に自社の人員の場合には、仮にコミュニケーションが取れなかったり、技術的に不足していたとしても、教育していくメリットがあります。

しかし、客先常駐SEの場合には、自社の社員ではなく委託先の社員であるため、社員の教育をするメリットが少ないです。

加えて、客先常駐SEの評価は会社全体の評価になります。

そのため、委託される側としても高いコミュニケーション能力を持った人を配属させたいと考えるのです。

幅広いスキル

客先常駐SEは、現場によって求められる事がかなり変わってきます。

SEという名前はついているものの、場合によってはシステムの開発などではなく
「現在稼働中のシステムの運用監視」
のような仕事を任せられる可能性もあります。

そうなると、プログラミングなどよりも、運用監視のためのスキルや知識が必要になります。

つまり、案件ごとに必要なスキルが異なり、幅広いスキルを身に着けておく必要があるのです。

柔軟性と対応力

客先常駐SEには、柔軟性と対応力も求められます。

前述したように、現場によって求められる事が変わることに加えて、同じ客先でも業務内容が変わることがあります。

例えば、データ移行作業を依頼され、そのためのストアド・プロシージャの移行や移行先で動くように修正を行い、移行作業が終わったら次は運用監視になるようなイメージです。

各業務で求められることも変わり、
「移行作業ではデータの整合性を理解する力」
「運用監視では障害の際の適切な判断力」
が求められる事になります。

場合によっては、急に別の客先に常駐する事も出てくるでしょう。

この様に、柔軟性と対応力がなければ、長期的に客先常駐SEを務めることは難しいのです。

わからないことを調べる能力

客先常駐SEは、少人数で客先に行くことが多いです。

そうなった時に、周りは常駐先の会社の社員になります。

この環境の中で、
「自分でわからないことを調べ、それでもわからない時に周りの人に聞く」
という姿勢は非常に重要になります。

もちろん、最終的に周りに質問する事は可能ですが、あまりにも自分で調べる姿勢がなければ、お客様から低く評価される可能性があるのです。

報連相

客先常駐SEには、報連相の能力も必要です。

特に客先での仕事だけに、
「ちょっとした異変に気付いて報告する」
などは、お客様の業務を止めない上でも重要です。

客先常駐SEがやばいと言われる理由

続いては、一般的に客先常駐SEがやばいと言われる理由について解説していきます。

年収が上がらない

客先常駐SEがやばい理由の1つ目は、年収が上がらないという事です。

基本的にお客様は、客先常駐SEに業務をお願いする時は
「自社で人を雇用するよりもコストパフォーマンスが良い」
から依頼してきます。

そうでなければ、自社で人材を育てる方が将来的にも良いでしょう。

ということは、自社で人を雇うよりも安いコストで人を入れられる事が前提になります。
(教育コストや採用コストなど色々なものがあるので、一概には言えませんが)

そうなると、どうしても客先常駐SEの年収は上がりにくいというのが実情です。

加えて、自社での請負業務の場合には、業務を効率的に行うことができれば、複数案件を掛け持つなど、会社の売上を上げる方法がいくつかあります。

しかし、客先常駐SEの場合には、時間がお客様先で拘束されているため、どうしても
「売上 = 自分の働いた時間」
という図式から抜け出せないのです。

スキルが身につかない

客先常駐SEがやばい理由の2つ目は、
「スキルが身につかない」
ということです。

前述のように、他社に仕事を依頼するというのは、それなりに理由があります。

その理由の1つとして
「自社の人材にさせるには、面倒な上にスキルもつかない作業」
である事が挙げられます。

例えば、コールセンターのような、マニュアル通りにやれば誰にでも出来る作業や、問い合わせの一次受けのような
「簡単な作業は自分達で解決し、難しい場合にはエスカレーションをするだけ」
のような業務は、その人の能力が上がりにくい仕事です。

そういったスキルの身につかない業務を他社に委託する事はよくあり、その結果客先常駐SEはスキルが身につかない可能性があるのです。

労働環境の変化が大きい

次に、労働環境の変化が大きいことです。

客先常駐SEは、前述の
「自社の社員にさせたくない仕事」
を委託する以外にも
「短期的な仕事」
に関しても、委託する可能性があります。

一時的な業務負荷の増加に対応するために人を雇ってしまうと、閑散期にその人件費分の赤字が出る可能性があります。

そのため、客先常駐SEに来てもらって、必要なタイミングだけ仕事をしてもらう方が、トータルのコストは下がります。

こういった案件の場合、数ヶ月で違う案件に回される様な事も多々あります。

あちこちの案件に回されると、その度に環境が変わり、周りの人も変わります。

こういった働き方をやばいと感じる人も多いようです。

会社や案件によっては激務

当然ですが、客先常駐SEは常駐するお客様の会社や案件によって、働き方が変わります。

そのため、場合によってはかなりの激務になる可能性があります。

例えば、業務量的に定時で終わらない量である以外にも、夜勤などを依頼されることもあるでしょう。

しかし多くの会社が、お客様からの要望を断れない弱い立場にあるため、客先常駐SEに無理な働き方が回ってくる事があるのです。

孤立する可能性がある

客先常駐SEは、1人で客先に送り込まれることもあり、この場合多くの人がやばいと感じることでしょう。

今までやったことのない業務や、触ったことのない環境で仕事をする場合には、1人で送り込まれると、相当なストレスがかかります。

結果、心身を病んでしまう人もいるなど、やばいと言われる1つの理由となっています。

自社に対する帰属意識が薄れる

客先常駐SEがやばいと言われる理由の1つに
「帰属意識が薄れる」
ということがあります。

常に客先に常駐しているため、自分が雇用されている企業に行く機会がなく、自分の会社なのに居場所がないと感じている客先常駐SEも多いようです。

これで、客先の環境が良ければ精神的に楽ですが、どちらにも居場所がない場合には、転職を検討する人も出てくるでしょう。

これも、客先常駐SEがやばいと言われる理由の1つです。

お客様からの評価 = 自社での評価

客先常駐SEがやばいと言われる理由の1つが
「自社の人間に仕事ぶりを評価してもらえない」
ということです。

通常、自社の社員であれば、上司がその仕事ぶりを評価するのが一般的です。

しかし、客先常駐SEの場合には、仕事を評価するのは客先の責任者になるでしょう。

そのため、評価の正当性がわからなかったり、自社の他の社員と評価がずれてくる可能性が高いです。

結果「頑張っているつもりなのに評価されない」という事があり得るため、やばいと感じる人も多いようです。

客先常駐SEで働くメリット

ここまでは、客先常駐SEのでデメリットを見てきましたが、客先常駐SEは案件によってはメリットもあります。

未経験からでも実務経験を積みやすい

1つ目のメリットは、未経験のエンジニアでも実務経験を積みやすい点です。

特に新卒などの若い世代でない場合には、就職のハードルが非常に高いです。

しかし、客先常駐SEの場合には、そもそものハードルが高くないケースも有り、実務経験を積みやすいというメリットがあります。

認められると引き抜きの可能性もある

これも、案件や会社によりますが、客先で実績を出すと引き抜きを打診されるケースもあります。

これは、直接お客様の会社でその仕事ぶりを評価してもらえることがプラスに働くケースです。

この場合、前述の「年収が上がりにくい」状態から一転して、大手企業の高待遇への転職が可能な事があります。

色々な現場を見ることが出来る

次に、デメリットの部分で、色々な案件に回される可能性をプラスに考えた時に
「色々な現場や環境を体験できる」
という事がメリットになります。

特に、SQLServerなどの大規模システム向けに作られている様な製品は、大手企業の案件に入らなければ経験できない可能性が高いです。

他にも、レガシーシステムも大手企業で大規模に作っているものを経験することで、技術者が今後減る一方と言われるレガシーシステムの貴重な人材に成長することも戦略の1つになるでしょう。

高いスキルのエンジニア派遣はAMELAに

今回は、客先常駐SEのとはなにか。

どのような働き方なのかや、メリット・デメリットを見てきました。

特に企業側としては
「短い期間や読めない案件で、一時的に増員したい」
という要望を満たす上で、この客先常駐SEは是非考えていただきたいと思います。

AMELAでは、オフショア開発による開発実績以外にも、IT人材派遣として多くのエンジニアを派遣してきました。

弊社だから出来る質の高いエンジニア派遣で、御社のビジネス課題を解決していきますので、是非ご相談ください。