CASE STUDY ・ 建設業 ・ QuantoBIM|BIM構造積算の開発事例(仮称)
- Next.js
- Three.js
- web-ifc
- .NET
- Python
- ifcOpenShell
- PostgreSQL
- 建設業
- BIM
※ 機密保持のため、企業名・プロジェクト名・システム画面は仮名およびモックに置き換えています。
この事例の根拠と読み方
根拠:AMELA名義のQuantoBIM開発事例と公開デモ、移行されたケース記録を照合しました。資料に記載された入力、処理、表示の構成と、デモで確認できる画面の流れに限定しています。
確認できること:IFCと断面・材料条件の取り込み、部材の解析・分類、階ごとの集計、コンクリート・型枠・鉄筋の数量表示、3Dビューアと根拠付きテーブルという設計です。技術要素としてNext.js、Three.js、web-ifc、.NET、Python、ifcOpenShell、PostgreSQLが資料に記載されています。
実績値として扱わないこと:資料には日数から分数への短縮、数量の網羅率、PoC期間、サンプル数量などが記載されていますが、測定方法、対象モデル、比較期間、本番運用の記録は確認できません。そのため、積算時間、精度、削減率、処理量、費用対効果、稼働継続を成果として掲載しません。
公開上の扱い:企業名、案件名、図面・数量は匿名化またはモックです。画面に表示される案件、数量、根拠は導線と受入観点を確認するための例であり、自社案件の計算結果や法令・契約上の保証ではありません。
積算担当者とBIM担当者が同じ根拠を見るために
対象は、RC造などの建築案件で、BIMモデルを作成する設計部門と、数量・単価を確認する積算部門、承認する管理者が関わる企業様です。図面の手読み、部材表、表計算、口頭確認が分かれると、数量の出所を追うたびに担当者へ確認が戻ります。
このケースで先に決めるべきなのは、モデルのどの属性を数量へ使うか、断面・材料条件を誰が管理するか、そして数量を説明するときにどの部材・階・条件まで戻れるようにするかです。自動算出の画面だけでなく、再現できる根拠の境界が導入判断を左右します。
BIM構造積算を止めないための四つの境界
- 入力条件を一覧にする入力モデル
IFCのバージョン、部材属性、階・ゾーンの命名、欠落時の扱いを決める。
- 版と承認者を固定する条件マスタ
断面、材料、配筋条件、単価・歩掛りの版と責任者を決める。
- 根拠へ戻れる粒度を決める数量と根拠
部材、階、工種ごとの数量に元モデルの要素と適用条件を紐づける。
- 差し戻しと再計算を記録する確認と更新
自動算出の対象外や信頼できない入力を人が確認し、モデル更新時の差分を残す。
IFCから数量と根拠を表示する流れを設計
ケース資料では、IFCと断面・材料テーブルを取り込み、ifcOpenShellで部材を解析・分類し、配筋条件を適用して階ごとに集計する構成が示されています。3Dビューアと数量テーブルを並べ、選択した部材から算出根拠へ戻れる導線を用意します。
重要なのは、数量の表示を「正解」と見なさず、入力モデル、適用条件、計算ルール、確認者を一緒に提示することです。モデルの欠落や条件の版違いは自動で埋めず、対象外として差し戻せる状態を受入条件に含めます。


ケース資料とデモで確認できる実装範囲
- 取り込み:IFCモデルと断面・材料条件を入力する流れ。
- 解析・分類:部材を解析し、工種と階に対応づける構成。
- 根拠表示:数量テーブル、3Dビューア、適用条件を同じ導線で扱う考え方。
- 運用確認:モデル更新、対象外、差し戻し、再計算を積算担当者が確認する境界。
ここで確認できるのは、ケース資料と公開デモにある機能構成です。実際の精度、積算時間、法令・契約への適合、現場の採用状況は、自社モデルと受入テストで別途確認する必要があります。
読者が使える実践ツール
BIM構造積算を比較・導入する前に、次の受入チェックを用意します。
- 代表的なIFCモデルを選び、必須属性、欠落属性、階・ゾーンの命名を一覧にする。
- 断面・材料・配筋条件・単価・歩掛りの版管理者と、更新時の承認者を決める。
- コンクリート、型枠、鉄筋ごとに、部材から数量へ戻る根拠の粒度を決める。
- 自動算出の対象外、信頼できない入力、差し戻し、再計算の履歴を残す。
- 既存の手積算と比較する場合は、モデル、工種、期間、担当者、除外条件、許容差をそろえる。
記入例(受入条件):代表モデルの柱を選ぶと、IFC要素、階、断面・材料条件、適用ルール、コンクリート・型枠・鉄筋の数量が同じ画面で確認できる。属性が欠けた部材は数量へ進めず、理由と確認者を記録する。導入効果は同じモデルと比較条件をそろえて別途測定する。
導入判断は、算出結果より先に根拠の境界を決める
QuantoBIMの事例から確認できるのは、BIMモデルを数量へつなぎ、部材・階・条件を追える形で表示する設計です。自社で導入するなら、入力モデルの品質、条件マスタの責任者、対象外の扱い、差し戻しと再計算、比較測定の方法を先に合意してください。画面に表示されたサンプル数量を、本番精度や工数削減の証拠として扱わないことも重要です。




